尋常性ざそうのスタンダードな治療は、抗生剤のビタミン剤の投与、抗生物質入り軟膏の外用や、レチノイン酸の外用、皮膚を清潔にすること、などです。 この治療に反応して改善なさる方も多いでしょう。しかし中には、なおりにくい、繰り返しやすい、というかたもおいでになるかと思います。
こちらのクリニックでは、症例に応じて、漢方治療を加え、内面からニキビに対応していくことも考えます。
なおりにくい方の問診でよく私が聞くのは、
ストレスがあるかどうか
食事が不規則だったり、偏っていたりしていないか
(女性だけですが)月経周期との関係はあるか
便秘は?
冷えは?
肩こりは?
などです。
(実際漢方薬を処方するには、その他に舌をみたり、おなかを触ったりします)
食事など、生活指導だけで改善することもありますし、漢方薬の助けを借りると、おさまってくる場合もあります。そういった場合には、結果的に、全身の調子も良くなることが多いです。
また、普段から調子を整えるように漢方薬を内服していると、以前より、悪化するようなタイミングに程度が軽くなる、というようなことも起こります。より、根本に近いところからの治癒を目指すのです。
また、ニキビには色々な病態があります。大きなニキビが全体にできる場合、口の周りとか特定のところにしかできない場合、小さなぷつぷつだけがおさまらない、湿疹も出ていて痒いのに、ニキビもでる、敏感肌で乾燥するのにニキビができる、ブラックヘッドが気になる、思春期ではないのにニキビができる・・・・色々な場合にその都度適した治療を提案していきたいと思います。難治性な場合も、色々な治療法の機序を考えて、応用して、ベストな方向へと導きます。
ニキビかどうかよくわからないけど何となく肌の調子が悪いという場合も、もちろんご相談してください。一緒に考えて参りましょう。